2008年春 エステル第6号

『からだ全体は、一つ一つの部分がその力量にふさわしく働く力により、また、備えられたあらゆる結び目によって、しっかりと組み合わされ、結び合わされ、成長して、愛のうちに建てられるのです。』

エペソ書4章16節

ハートフルトポスの4つの理念の中の1つに、「暖かい家族的関わりは人をいやす力があると信じる。」という項目があります。

その理念に沿って各ホーム運営されていますが、「家族的関わり」にはメリットとデメリットがあります。

メリットとしましては、第1に、家族的暖かい関わりの中で、精神的安定と人々への信頼を持てるようになれることです。 なかなか対人関係を不得手とされる方々が多い中で、心を開いて自分を発揮されるようになります。たとえば、昨年3つのホーム対抗でソフトソフトボールをやりましたが、まだデイケアにも繋がれず部屋に引きこもりがちの方が大活躍される姿を見ながら、信頼できる関係の中ではこれほどまでに自由に自分を表現できるのかと驚かされました。

第2に、家族的関わりの中で、それぞれが存在的役割を担うようになる姿を見ます。

一人一人がホームの中で自分の役割のポジションを見出されて行くことです。
あるホームに最高齢メンバーのおばあちゃんがおられます。そのおばあちゃんはホームのおばあちゃんとしてみんなを見守り、言葉遣いや生き方など人生訓を話しながら関わられ、みんなも自分のおばあちゃんのように大切に慕っています。そして、その効果はその方が入所されてからの身体的変化と生き生きとした姿に如実に表されています。
しかし、「家族的関わり」が持つデメリットもあります。それは、関わりの距離がどうしても近くなってしまい、その中で一部の方はスタッフに依存的になられたりして、関わりの中でのトラブルも増えるように思います。

そんな中、デメリットをなくすためのさまざまな工夫をスタッフは考えていますが、なかなか困難を感じることも多いです。
でもふと思うことは、一歩踏み出す社会には問題や葛藤が山積み、それならホームで起こって来る問題や葛藤も互いの人格的成長の場としてスタッフ共々、悪戦苦闘もまたいいのかな、なんて少し楽観的になったりします。

デメリット以上に6年間やって来て、彼等の安心感と変化に驚かされています。そして、よりよい支援とは何か常に考えて行きたいと思わされています。

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