2014年春 エステル第18号

『連携における信頼関係』


ホームに暮らすメンバーの方々は、精神疾患の障碍特性ゆえの生活のしづらさを抱えている。
そんな中で彼等が「信頼」を回復することは病状安定にとって大切な要素である。それは二つの側面の「信頼」である。
第一には、自分自身への信頼、すなわち尊厳と自信の回復である。
第二に、信頼できる人間関係を持つこと。 入所してかなり経つK氏の変化であるが、入所当初はサインをするにも自信なさげな小さな文字、何に対しても「僕にはできません。僕にはふさわしくありません」が口癖だった。それが今では、移動支援で野球をすると女子職員をいたわり、疲れている職員を配慮したトス・バッティングをし、みんな疲れているようなのでこのあたりで休憩しましょうか、と自らリードを取るまでに。自信の回復の姿である。

第一の自分自身への「信頼」、尊厳と自信の回復は、メンバーの方々が信頼できる人間関係を築く中で起こっていく。短い間で彼等と良き信頼関係を築くには、メンバーの方々を取り巻く支援の輪の方々との信頼が大きなカギとなる。家族、病院、保健センター、支援センター、就労支援、デイケア等々との支援の輪が良き連携を持ち、信頼し合うことが必要なのである。彼等の被害妄想的発言や考え方、作話など病状理解をしなければ、彼等の相談や発言に巻き込まれて、支援者間に誤解や批判が起こってしまう。特に、それによって生活の基盤を支えるグループホームとメンバーの信頼関係が崩れることは、致命的結果を招いてしまうことすらある。

連携の成功がどれほど良い実を結ぶか、この13年間の中で多く見て来た。

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