2017年春 エステル24号

『さらけ出された弱さ』


昨年のクリスマスフェスティバルの劇の中で、一人のメンバーが主役の仲間に言った台詞、「私たちは弱さをさらけ出して生きているものね。」それが今、ハートフルトポスの課題となっている。この言葉には2つの意味がある。

第一は、病状により、被害妄想や幻聴等に惑わされた言動が出てしまうという「弱さをさらけ出す」姿。 精神障碍を抱えて生きる困難さがある。自分の意志とは関係なく被害妄想や幻聴等に翻弄されて、本来なら家族や友人知人に言ったり行動しないことをやってしまう。病状がなければ出ない弱さがさらけ出される。そのことによって、周りの態度は当然激変する。しかし、本人には何が起こっているかわからない。自分の尊厳を見失う瞬間である。そこに対して、聖書は「わたしの目には、あなたは高価で尊い。」イザヤ43:4 創造者の目には、高価で尊いという絶対評価が示されている。劇の中では、それを体験し、尊厳を回復して生きる姿が表現された。

第二に、周りの人の立場で考えるということ。「弱さをさらけ出された」側の立場になって初めてわかることがある。病状が出ると他のメンバーや職員に暴言が出る。周囲の人々は、どんなに頭で理解していてもダメージを受けて傷ついてしまう。主役の彼も昨秋ぐらいまでは、まったく周りの人の気持ちをわからずに、ただ自分の病状の大変さだけを訴えていた。

しかし、徐々に変化が表れ、自分の暴言を思い返しては、「ひどいことを言ってごめんなさい。」と謝るようになった。それも自発的に心を込めてである。以前の彼を知る者にとって感動の変化であった。

そして、今も、彼に「第二ステージが始まったね。」と言っている。

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