2021/05/14
『力の限り、見張って、あなたの心を見守れ』
箴言4章23節
~目先の病状の安定と人格的変化への関わりとの葛藤~
私たちハートルトポスは、入居者の一人一人を尊厳ある一人の大人として向き合うことを大切にしている。
入居時に伝えられて来る情報は障碍の状態や問題性が中心である。自ずと多くの支援関係者が彼らの障碍ばかりに目を向けざるをえなくなり、障碍者の病状を中心として考え、人格的な問題には触れないようになってしまう。
あえて私たちは、尊厳ある一人の人が健全に成長し、人格的自立に向けていく支援を大切にしている。彼らが人として当然の葛藤をしながら(一時、病状が不安定にはなることもあるのだが)、健全な人格の成長を遂げていくことが画期的な病状の安定をもたらすと確信しているからだ。
病状の安定にだけ囚われた支援は出口がない。
恐れずに彼らの心と向き合おう。