2022年春 エステル34号

『受けるよりも与える方が幸いである』

使途行伝20章35節

 この聖書の言葉は2022年のハートフルトポスの標語である。
 人間が自分の存在意義を感じ、生きる喜びを感じるのは「他者から受ける」時ではなく、自分が「人に与える(貢献する、役立つ、自分を差し出す、等々)」の時である。
 彼らと共に歩んできた20年間を振り返ると、ホームでの問題や近隣トラブルを起こしたケースの原因の多くは精神障碍の病状ではなく、その人の人格的未熟さがほとんどであった。
 彼らは確かに助け(支援)を必要としているが、彼らの望むものを望むままに与えることが本当に彼らの幸せにつながるのであろうか。
 彼らの可能性や潜在能力を考えるととても残念に思う。
子供のような未熟性を抱えたまま、自分が受けることばかり考える自己中心な大人として年を重ね続けていくことの悲劇を私は憂いている。
 今年、ハートフルトポスではさらに「与える(貢献する、役立つ、自分を差し出す、等々)」者になる支援に尽力して行きたいと考えている。

2022年5月恵日
特定非営利活動法人ハートフルトポス 理事長 坪倉正史

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